介護老人保健施設さくらの里

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つれづれ日記

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施設内研修を行いました

2020.04.03

4月3日(金)に、新入介護職員向けの実技訓練を行いましたのでその様子を紹介させていただきます。寝たきりの方、認知症の方、麻痺をお持ちの方などに起こってしまう症状の中に褥瘡というものがあるのですが、車いすやベッドを使用する際に褥瘡を無くすためのテクニックを実演しながら皆で学びました。こちらは車いすの時の写真です。クッション性の高い車いすもありますが、車いすにずっと腰かけていると特定の箇所(例えば仙骨部など)に圧がかかったり摩擦が起きてしまいますので、圧抜きグローブを上の写真のように使用します(円背の方は少し異なるそう)

ベッドでの移動は、まず高さを調整し、ベッド柵(L字やI字柵と呼ばれているもの)を取り外します(終わったら取り付けを忘れてはいけません)。ベッドの足側から上げ、次に頭側を上げることで、おしりが座った状態になり、体がずれないので圧がかかりづらくなります。ベッドの頭が下がるときは寝ておられる方にとっては結構怖いので、声掛けをしたほうが良いとのことです。圧がかかっているところ(お尻やかかとなど)に手を入れる際は、グローブを装着しお体に触れる・なでるように、力を分散させるようにします

写真のようなシート(つるつるしていて触れるとぞわぞわするそうです)を使うと、お体を負担なく移動(左右に動かす)させることができるそうです。ボードタイプもあるみたいです

シートなしで移動をさせようとすると、かなり力が必要とのことです。ベッドに寝た切りの方がいらっしゃる場合、圧抜きを行う必要があります。人によって圧抜きの時間の間隔はまちまちですが、おおよそ1~2時間だそうです。ただし夜間は寝たきりの方が起きてしまう可能性がありますので、間隔は少し開けたほうが良いのかもしれません(巡回時に様子を見ながら行うと良さそうです)

ベッドには普通のベッドと超低床のベッドがあります。寝たきりの方などは普通のベッドを利用されているケースが多いですが、逆に起き上がることが頻繁な方には超低床を使用しているそうです。理由は、ベッドを低くすることで、起き上がり時に転んでもケガを小さくすることができるからだそうです。しかし超低床の場合起き上がることは困難となるため(例えば地べたに座った状態から立ち上がる時は大きな力が必要となります)、利用者様の自由を制限してしまうことにもなるかもしれません。利用者様の気持ちを考慮しつつ皆で相談して使うことが大切とのことです。最後に講師より、利用者様の体にも心にも優しい介護を目指しましょう!とのことです

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